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2006年1月に作成された記事

2006年1月 9日 (月)

メインマイクロホン

ウィーン・フィルの話をしましたが、ちょうど今、NHKの教育で放送されている、ウィーン・フィルのコンサートを聴きながらこのブログを書いています。職業柄マイク・セッティングが気になります。サントリー・ホールでのライヴなのですが、NHKお得意の○○ツリーのメインマイクでないので、安心して聴いてられます。実はこの○○に入る名前は私の大学の後輩の名前です。クラシック音楽の収録の場合メインマイクの収録方法、使うマイク、セッティングにより全く違った音楽となってしまいます。実はそこのところが非常に重要な問題なのです。デンオンPCM録音では一貫してB&Kマイク2本によるAB方法でした。これについてはコロムビアの録音エンジニア全員の共通の考え方でした。もちろんこの収音方式の弱点はありますが、それを分かった上での音作りなのです。何とかツリー、何とか方式とかいった方法をためし、それなりの音で録音したことがありますが、結局最後はB&Kマイク2本によるAB方法に戻りました。ここでひとつ紹介しましょう、デンオンPCM録音では最終マスタリング段階でコンプレッサーやリミッター類は入れていません。さらにピーク管理が厳密なので全体的にレベルが低いと言われる所以です。某クラシック専門レコード会社ではピークインジケーターは点灯し多少ノイズになっても良いからそれより、でかい音で録音することになっているそうです。たとえノイズになってクレームが来ても、演奏ノイズと言ってごまかしてしまえばよいことで、さらに最終マスタリング段階で、ポップス並みのレベルマキシマイザーを入れているようです。皆さんも妙にでかい音のCDだと思ったらパソコンに取り込んで波形を見てみましょう。ほとんど長方形状態の場合、怪しいです。ヒストグラムを見ると更に良く分かります。分布が不自然な形をしているのは、やっている疑いがありますね。レコ芸付録CDでやってみると面白いかも。

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2006年1月 6日 (金)

ニューイヤーコンサートの思い出

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、音楽好きの新年というとウィーンフィルのニューイヤーコンサートをテレビで観るのか恒例になっているようですが、私にも思い出があります。1994年のニューイヤーコンサートを会場のムジークフェラインで聴きました。と言っても実は数日前から行われているリハーサルに潜り込んで聴いてしまったわけですが。観客のいない会場でのウィーンフィルの響きとはこんなものなのかと思うほどすばらしいものでした。デジタル録音家が言うのも何ですが、たとえて言えば最高のアナログ音とでも言いましょうか。最上のワインを飲んだ気分でした。ところで、どうやって潜り込んだかということですが、実はこのときNHKが初めてハイビジョンで収録することになっていて、日本から多数の技術者が来ていて、その中に大学院の後輩がいたので頼み込んで、このリハを観るためだけにデュッセルドルフからウィーンまで飛びました。ちなみにこの時の指揮者はマゼールでした。会場をうろうろしていて別の部屋にCD録音用にセッティングしてある2台のPCM-3348を見つけてしまいました。ところで、NHKではよくヨーロッパの国々ではこれをテレビで観ることがあたかも新年の当然の行事であるかのように宣伝していますが、実際はそれは勘違いであることは住んでみればすぐ分かります。実際ドイツでも元旦のお昼にライヴ放送されますが、TVガイドのような雑誌にも特に大きく載せているわけでもありません。基本的に個人主義の人々ですから興味が無い人にとっては「それ何」という感じです。それに元旦の昼というとほとんどの人は大晦日のドンチャン騒ぎで二日酔い状態です。まあこれを見なければ新年を迎えられないと感じるのはオーストリア人とト゜イツ人ぐらいでしょうか。あーそれに日本人がいますね。

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