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2007年1月18日 (木)

ライヴ録音の編集

今週は14日に録音した天野さんの録音素材の編集をしていました。 このライヴ録音は特にCD制作化する予定はありませんが、一応きちんとした形にして置きたいので編集しました。ライヴなので当然拍手があります。 ライヴ録音に拍手を入れるかどうかは昔から議論があるところです。レコード会社ではこれはディレクターの考え方で決まります。またこの拍手をいれるかどうかでも例えば私がいつもライヴ録音している合唱団の録音でも必ず取り除いてくれとの指定があります。拍手も録音素材の一つです。あるオーディオ雑誌で録音評論家がこのCDには最後に拍手が入っているので正真正銘の正しいライヴ録音だと書いていましたが、実はそんなことはありません。拍手の後付けは簡単にできます。 また拍手の中での編集もやります。2分間の拍手を20秒に縮めてフェードアウトなどもよくやります。更にライヴを盛り上げるため拍手だけ数dBレベルアップすることもあります。ただ拍手というのは音響学的にはインパルスレスポンスの重ね合わせなので以外と編集に気を付けなければなりません。エンディング処理では通常ゲネプロの素材を使って編集しますが、今回はコンサートの後に特別セッションを設けてライヴの演奏全曲それぞれのエンディングだけを録音して編集することにしました。聴衆によってはライヴ録音をしていることがわかるとわざと咳をしたり、拍手の先出しをする人がいます。 そのためそこだけ差し替えるのです。エンディングについては通常拍手の直前でカットしエコー付けで処理するのが普通です。またサイレントの音素材をつなぐこともあります。このように実は分からないようにつなぐ編集技術にも奥深いところがあります。聴覚心理学でのマスキング効果を効果的に使っているということです。  ところでチェンバロの音は編集し易い音の一つありますよ。何故か考えてみてください。

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