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2009年4月に作成された記事

2009年4月30日 (木)

軽皆カルテット?

ハイドンの弦楽四重奏曲のお話の続編ですが、デンオン・レーベルから久しぶりに結成25周年を迎えたカルミナ・カルテットの新譜<バルトーク:弦楽四重奏曲第1番&第2番(DENON-COGQ-37)cdがリリースされましたのでご紹介します。これは昨年日本で録音されたものですが、私も彼らの録音セッションに参加したことがあります。そのセッションの収録曲にはクイケン・カルテットと同じハイドンの弦楽四重奏曲作品76<エルデーディ四重奏曲>もあって、それはスイスのラ・ショー=ド=フォンclockムジカ・テアトルで録音したものです。写真cameraはその時のもので、調整室でプレイバックを聴いているカルテットの様子を写したものです。ところで写真に写っている日本人らしき人物shadowは私ではなく、当時オランダオランダでトーンマイスターの勉強をしていたH氏でアルバイトでアシスタントを依頼していました。その他の写真はマイクセッティングの様子を写したものです。さてカルミナ・カルテットの録音セッションについてですが、全曲通しテイクは少なく、少し進んでは止まって、楽譜の演奏上の意見を出し合い、お互い議論を交わし細かいところまで解釈を統一してから、また元に舞い戻って演奏を始めるという風に「三歩進んで二歩さがる」という具合にジグザグに進行するので、時間がかかりますし、当然のことながらテイク数も非常に多くなります。でも録音に対する彼らの厳しさや集中力は凄いものでメンバーの皆が軽いノリで演奏するような軽い人達では決して無いことをここで強調しておきます。annoypunch  6月に来日公演(録音はてなマーク)の予定です。飛行機11_1 21_1  31_1

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2009年4月24日 (金)

灰鈍の教会録音!

さてこのハイドンの弦楽四重奏曲 Op.51「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(COCO-70520)の録音プロトコルですが、録音機材は弦楽四重奏曲作品76<エルデーディ四重奏曲>と全く同じです。メイン・マイクDPA4006のセッティングがカプセル間隔52cm、高さ206cmでAB方式となっています。録音風景写真カメラを探したのですが見つけられなくってごめんなさい。weep  しかしこの曲が曲だけに教会教会で録音したのは結果的に大成功だったと思います。ビックリマーク アーティストも録音スタッフも録音が進行する中で次第と何か清らかな特別な精神状態に達して行きそれが名演奏に繋がって、そしてそして今やこの曲の代表的名盤cdとなってしまいました。合格 そういうことで、録音会場の選択も大変重要ですね。単に「美味しい物が食べれる」からと云って決めてはいけなんいですよ。!? この曲は緩徐楽章が連続するために正直聴いているうちに眠くなります。sleepy 事実私も録音中に何度も睡魔に誘われました。夜ムーンライト寝付けない時に睡眠導入剤的に聴くと効果があるかもしれませんね。ところでチェロのヴィーラント・クイケンは肉食家なので毎食ステーキを食べるということで録音セッションの間お昼ランチはいつも彼一人でステーキ屋ナイフとフォークに行っていました。足あとtaurus

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2009年4月22日 (水)

杯呑の秘曲?

クイケン・カルテットによるその他ハイドンの作品としては、隠れた名曲といわれる弦楽四重奏曲 Op.51「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(COCO-70520)があります。録音は1994年10月、オランダ、ハーレム、ドープスヘジンデ教会で行ったものです。曲のタイトルからご想像出来るかと思いますが、大変暗~い(ごめんなさい)けど美しい曲です。終楽章の「地震」を除けば全楽章が緩徐な曲(ゆったりとした癒し系)で構成されているという極めて異例な作品で、オリジナルは管弦楽版で発表当時大変人気を呼んだらしく、この作品に自信があり気を良くしたハイドンは弦楽四重奏版、オラトリオ版、さらにピアノ版等にも編曲しています。ちなみにこの作品の代表的CDは管弦楽版として、ムーティ&ウィーン・フィルアーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、今年リリースされたブリュッヘン&18世紀オーケストラ等、弦楽四重奏版として、エマーソン弦楽四重奏団等があります。ところで先月インマゼールがトッパンホールでフォルテピアノで演奏したリサイタルは感動ものだったそうですって。sign01 さて、弦楽四重奏版は管弦楽版ほどダイナミックな表現はないものの、四本の弦楽器が織りなすデリケートな音の純粋な響きと静かな緊張感の持続、さらに感動表現において極度の集中が要求されます。そういう意味ではピリオド楽器を用いたクイケン・カルテットによる演奏はハイドン自身が「音楽をはじめて聴くものにも、深い感銘を与えずにはおかない。」と語ったことを正に証明するような感動に満ちた名演となっています。もしかしたらハイドン・イヤーの今年この曲、ブレイクするかも・・・爆弾

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2009年4月19日 (日)

廃丼は200!

今年は交響曲と弦楽四重奏曲の「父」と呼ばれる偉大な作曲家ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の没後200年のアニバーサリーイヤーでもあって、ウィーンでは彼の色々な作品がコンサート、オペラで演奏され、「ハイドン・イヤー2009」としてウィーン市を挙げてこの偉大な作曲家のお祝いをすることになっているそうです。クラッカー ということで、いつものお決まりになってしまいますが、私のハイドン録音制作作品についてですが、交響曲に関してはヘスス・ロペス=コボス指揮ローザンヌ室内管弦楽団の録音セッションに参加していますが、今回は弦楽四重奏曲を取り上げてみましょう。先ずはクイケン・カルテットによる弦楽四重奏曲作品76<エルデーディ四重奏曲>です。この作品76の2作品76の4はオランダ、ライデン、シュタッツヘホールザールで録音しました。録音の様子を写した写真を見ていただきながら録音プロトコルを紹介します。録音機はNAGRA-D(44.1KHz,20Bit,4ch)、ch1,2はメインマイクのDPA4006(カプセル間隔55cm,高さ212cmAB方式)で、ch3,4はアシスタントマイク・ミックスです。アシスタントマイクはヴァイオリン1,2、ヴィオラにはショップスCMC-54U(高さは全て201cmに統一)で、20cmの台に乗っているチェロにはノイマンU 87(高さ124cm)です。それと何やら不気味な生首ドクロが居るのがお分かりでしょうかはてなマーク 3_1実はこの生首ドクロノイマン社ダミーヘッドマイクKU 100(高さ154cm)で、当時通常の録音に加えてバイノーラル録音もやっていました。それでなんですが、最初トークバックスピーカーをダミーヘット゜マイクの近くに置いて録音を始めたのですが、アーティストから「喋る生首ドクロが余りにも生々しく不気味で怖くて叫び演奏に集中できないので2_1スピーカーを移動してくれsign01」と言われました。しかしアーティストはこのダミーヘッドマイクを親しみを込めて「ゲルハルトびっくり1(ディレクターの名前ですが)」と呼んでいました。ダミーヘット゜マイクを使用する録音では気を付けましょうね。danger

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2009年4月11日 (土)

腰痛は録音エンジニアの持病?

先月のことですが、この季節に毎年定期的に受診することにしている人間ドックに行ってきました。hospital 今回は胃と大腸の内視鏡検査も追加オブションでやりましたが、結果は異常無しとのことで安心しました。会社に勤めている間は定期的に健康診断を受けなければなりませんが、辞めてしまうと全く自己管理になってしまうので注意しなければなりません。ところで、録音エンジニアやその他録音制作関連エンジニアにとって職業柄腰痛持ちが多いのは事実です。一日中椅子に座っての作業をしているので当然と言えばそうですが、しかも出張録音などではかなりと重い機材を運んだりするので椎間板ヘルニアになる例もありますね。私もそれに洩れず腰痛持ちです。またプロデューサーやディレクターとの夜nightの付き合いが深いエンジニアにはいわゆる生活習慣病を発症している例もありましたし、メタボの人も結構いらっしゃいますね。でもいのピーはもちろんお酒は飲みますが、普段から節制、ダイエットし体重もコントロールしていますし体重測定(体重が増えると腰痛が出るので)、そして録音の数日前からは禁酒、食事制限して体調をベストに持って行き当日に臨むことにしています。それは録音初日には音決めという重要な作業があるからで音に対する感覚を最高レベルに持ち上げる必要があるのです。太っているとどうしても感性が鈍ってしまいますね。そういうことで自分の経験から、メタボのエンジニアさんに会うと「大丈夫かなはてなマーク」と少し疑ってしまいます。restaurant

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2009年4月 7日 (火)

DPA4003でした

桜も満開でプロ野球野球も、メジャー・リーグ・ベースボールも開幕して、TV中継で試合経過を時々チラッと確認しながら先日の録音の編集作業をやっているいのピーです。もちろん野球だけでなくサッカーもJリーグ+ワールド・サッカーサッカーまでも観てますけど。ところでヘンデルのリコーダー・ソナタの録音の話の続きなのですが、この録音のメインマイクは毎度デンオンお馴染みのDPA4006ではなくてDPA4003を使用しています。ステージ上に置いてあるのが130V専用マイクアンプで防振インシュレーターの上に乗せています。もちろんこのマイクアンプ、入力のカップリング・コンデンサーはオーディオ用高音質のコンデンサーに、入力信号が流れる回路の抵抗は低ノイズの抵抗に、ICソケットは接触抵抗の少ないソケットに、電解コンデンサーはオーディオ用高音質タイプに変更改造していることは言うまでもありません。ついでに電源ケーブルもウンお金万円するオーディオ用ハイグレード・ケーブルを使用していますが、ケーブルのテンションが強いためガムテープで電源ドラムにぐりぐり固定しているのがプロとして少し恥ずかしいです。照れる  Handel_hamada2_1Handel_hamada1_1

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2009年4月 4日 (土)

今日は何の日?

今日は4月4日で世間では以前から通俗的に「オカマの日」と言われていましたが、1999年に「TSとTGを支える人々の会」が「男と女」だけではとらえきれない性の多様性について、広く社会的な理解を深める日として、正式に「トランスジェンダーの日」として申請し承認されました。toilet このところのおネェMANS、イッコー、椿姫彩菜、はるな愛さんの活躍をみると時代も変わってきているなぁと思うところです。そうそう、イッコーさんと言えば、日下紗矢子さんもかつて有名になる前のイッコーさんにメイク口紅をしてもらった経験があるとおっしゃていました。ところで私もクラシック音楽の現場においてはほとんど男女の性別など意識しながら仕事をしたことはありませんね。でもそれ以外の例えばジャズなどの自己主張が強い音楽では特に演奏家としては意識しないと演奏できないこともあるようです。さて、それ以外では「ピアノ調律の日」でもあるのです。それは基準音A、440HzをApril、4月4日と解釈して制定されたそうです。でもAugustもありますけどはてなマーク 私たち録音制作する側としては特にピアノ・ソロ録音の場合、使用ピアノとピアノ調律師選定が大変重要なポイントとなります。ベル ピアノ調律師も重要な録音制作のスタッフの一員なので演奏家との折り合いが合わず録音プロジェクトが中止になったことさえあります。デンオン・ヨーロッパ録音ではピアノ調律師のロベルト・リッチャーさんには大変お世話になりました。写真カメラはミシェル・ベロフのドビュッシーの録音セッションで右端がリッチャーさんです。その節はありがとうございました。音符音符音符 音譜1_1

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2009年4月 3日 (金)

変出流250

今年はバロック音楽の偉大な作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの没後250年のアニバーサリーイヤーだそうで、彼の色々な作品がコンサートで演奏されるでしょうし、録音作品も数多くリリースされるでしょう。それでもって私もヘンデルの作品を録音制作したことがありますが、その一つにリコーダー・ソナタ集がありますのでご紹介します。そう小学生が良く吹いているあれですが、名手が吹くと急にアカデミックな音楽に変身してしまうところが不思議ですね。sign02 私が録音したリコーダー・ソナタ集は古楽アンサンブル「アントネッロ」のメンバーでリコーダー:濱田芳道、チェンバロ&バロック・ハープ:西山まりえ、ビオラ・ダ・ガンバ:石川かおりによるもので、CDcdナミ・レコードからライヴノーツWWCC-7410でリリースされています。録音はコロムビアが業界最初に録音に使用した秩父ミューズパーク音楽堂で2001年に行ったものです。なおこのCDはレコード芸術誌4月号の特集:劇的なるヘンデル(69ページ)においてリコーダー・ソナタ集の極めつけ盤として推薦されています。また併録されているカンタータ<甘き忘却の中に>のソプラノの鈴木美登里さんの声も大変チャーミングです。レコ芸に感謝、感謝、でーす。グッド    Handel_hamada4_1_2Handel_hamada5Handel_hamada6_1_2

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2009年4月 2日 (木)

ワイナリー発見!

今回山梨での録音制作における最大の収穫は何と言っても長年その存在そのものは分かっていたのですが、その存在地を確定できなかった幻のワイナリーをついに捕捉できたことでしょう。happy01sign01 まるでUFOか宇宙人を捕まえたみたいな話で、録音スタッフの勝手な都合でアーティスト様にはごめんなさいなのですが、意外にもホールから近いところで灯台下暗しでした。Img_2417fil_1_1Img_2414_1ここのワインワインはほとんど卸していないので、普段はネットで購入している宅急便プロデューサーの悔しがることいったら。sign03 ワインの生産量も少なくまた販売本数に制限があるので、このブログで公表すると買えなくなるかもしれないので、ワイン名と所在地は口止めされてしまいました。それで早速お昼休みに車で乗り付けて試飲して私は赤白計8本御買上げーがま口財布 、もちろんアーティスト様も御買上げなされました。そうだsign01、録音プロジェクトの進行中に車でお酒の買付けと云えば、昔イタリアイタリアのパドヴァ(Padova)近郊のコンタリーニ宮でイタリア合奏団の録音をしていたときですが、やはりお昼休み(シエスタ)にそこから北へ約20Kmのバッサーノ・デル・グラッパ(Bassano del Grappa)へグラッパを買いに行ったこともありましたっけ。ぶーん Isi1_1Isi4_1_3Isi2_1

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